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第57回 学習アドバイス「過去問・赤本の利用の仕方(20)合格最低点(1)」

■合格最低点(合格最低ライン)を調べる
■得点調整・偏差値換算・独自換算 → 合格最低点は「素点」ではない場合も多いので注意

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合格最低点・合格最低ラインは、入試戦略を立てる上で非常に参考になる数値なので、公表値・推測値などが分かっている場合は、必ずチェックしましょう。
(→→第53回 学習アドバイス「過去問・赤本の利用の仕方(16)解く前の情報収集」も参照)

ただし、この合格最低点ですが、単純に各科目の点数(素点)の合計ではない場合も多いので注意が必要です。
(合格最低点に小数点以下の表記がなされている場合があるのはそのためです)

「偏差値換算」「得点調整」「標準化」「独自換算」など名称は様々ですが、特に「選択科目間での平均点や得点分布の違いから生じる有利・不利を是正するための措置」であると考えて差し支えありません。

例えば、受験科目の一部が「日本史・世界史・政治経済・数学ⅠAⅡB」から1科目選択の大学があるとします。

仮に、入試の結果、各科目の受験者の平均が以下のようになったとしましょう。
●日本史:72点(100点満点)
●世界史:45点(100点満点)

すると、日本史選択のA君が75点、世界史選択のBさんは65点だとした場合、どうでしょう?

皆さんの心情としては「A君は平均点をほんの少し上回っただけだけど、Bさんは平均点を20点もオーバーしている。Bさんの方がすげぇ!!」と思うでしょう。

しかし、点数(素点)だけで合否を判断すると、A君の方がBさんよりも10点高いということになってしまいます。

これでは選択する科目によって大きな有利・不利が生じてしまい、入学試験としてはよろしくありません。

そこで、「平均点が高い科目は点数の調整を行って点数を下げ、平均点が低い科目は調整を行って点数を上げる」ことによって、平均点の異なる選択科目の得点を(比較的)公平に比べることができます。

ファイル 181-2.jpg

「偏差値換算」という場合には、選択科目間などでの難易度による有利・不利をできる限り少なくするために、対象となる科目の得点を偏差値に換算し得点化して、その修正された得点を合否判定の得点にするというものです。

得点調整というのはそもそもが「不公平を無くすためのシステム」であるので、得点調整が行われた結果「ある特定の人たちだけが著しく不利益を被る」ということは心配しないでいいでしょう。

むしろ、得点調整が行われない場合の不利益の方が大きいと思われます。

■どのような調整がなされているのか?

「独自換算」という場合をするときは、実際の点数(素点)に、大学側が独自の基準で計算式を用いて合否決定のしやすい数値に換算しています。

過去問・赤本などに「合格最低点は標準化後の点数です」などと記載がある場合は、このように何らかの換算がなされている得点となります。

具体的にどのような換算が行われているのか気になるところです。

しかし、それぞれの大学側が点数の調整を行う基準・行う場合の方法・計算式などが分からないため、我々には分かりません(受験生全員の実際の得点も分かりません)。

では、このような合格最低点をどのように参考にすべきでしょうか。

(→第58回 学習アドバイス「過去問・赤本の利用の仕方(21)合格最低点(2)」に続く)

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