第91回 学習アドバイス 「英単語の学習法(2)」
■長文読解を通して英単語を覚える
■“速読英単語”お薦め活用法(その②)
【3.進め方】
「1つの長文を1日しかやらない」のではなくて、「1つの長文を、何日間か続けて読む」のがお勧めだ。何度も何度も読み込んだ英文が読めないのに、初めてみた長文(全国模試とか入試の本番とか)で読めるはずがないと思いませんか?
ちなみに学習アドバイザーの私は、自分の受験時代には「1日目に長文1をやったら、2日目は長文1~2。3日目は長文1~3、4日目は長文1~4、5日目は長文1~5。6日目にやっと長文1は卒業して長文2~6。7日目に長文3~7」という風にやっていました。イメージは分かるよね?
最終的な進め方は自分に合った形で構わないと思うが、「楽をしたいから」という理由で逃げてはダメだよ。例えば、「俺は理系で英語も苦手なんだよな。しかも数学や物理で相当時間が必要だし、英語の勉強時間はそこまでとれないんだよな」という人は、「新しく取り組む英文は毎日1つじゃなくて、3日で1つにしよう」とかでもOK。
また、特に文系の人は、「毎日新しい英文を1つ進める」のがお勧めだけど、たまにはできない日もある。でも、そんな日であっても前日にやった英文(あるいはこれまでにやった英文)を読むという作業は絶対にやって欲しい。1つの英文を5回読んでも数分しかかからないはずだ。毎日英文を読むという習慣を絶対につけてもらいたい。
最初は(特に必修編)すごく時間がかかるかもしれないけど、慣れてきて、しかも英語の力が付いてくれば、新しい英文に取り組んで①~⑤の作業をやるのに1時間以内にできるようになるよ。
【4.その他】
1.「①入門編」「②必修編」「③上級編」と全部やった方がいいの?
結論から言えば「①入門編」+「②必修編」までで基本は十分である。「②必修編」までをしっかりと利用して学習ができれば、偏差値70以上・早慶レベルを目指す生徒でも十分対応可能だ。逆に、「③上級編」は収録されている長文がすべて早慶レベルの入試問題であり難しい。「③上級編」については利用する人でも、本稿で紹介している単語の学習とは違う目的で利用するべきものと考えて頂けたらと思います。
2.その他に一般的な英単語帳も使ったほうがいいの?
使わなくて大丈夫。どうしても不安な人は、一般的な単語帳を買ってやってもいいけど。速読英単語をしっかりとやれば、その他の単語帳はなくても大丈夫。
3.このペースでやっていったら、いつまでにどれだけの出来るのかを意識しよう
例えば「このペースでやっていったら○月までに最初の1周が終わるな」とか、逆に「○月までに絶対に1周目を終わらせよう」とか。予定はその都度変更してもいいけど、あまりちょくちょく予定を先延ばししていてはダメだよ。
4.何周もやること
入門編は場合によっては1周やればOKかもしれないが、必修編はどんなに少なくとも2周以上はしたい。もちろん。1周目より、2周目の方が楽だし時間もかからないよ(1周目の勉強があまりにも適当だと、2周目も大して変わらないけど(涙))。
最終的には、英語の力を伸ばすことが一番の目標なので、目に見えて英語の力がついた段階で、速読英単語を卒業しても構いません。また、ここで紹介した勉強の仕方は、あくまでお勧めであって、細かなところは勉強が進むにつれて自分にとって効果の高い方法に変えていってもらっても構いません。
一人ひとりのこれまでの学習の状況・現状の学力が違えば、目指す志望校も異なります。むしろここでの学習アドバイスを参考にして、今の自分にとってぴったりの学習法を主体的に構築するための一助となればと思っています♪
その他、分からないことや不安なことがあれば、是非スタッフに相談しに来てくださいね。